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ステンレスへのQRコード印字が難しい理由と西村製作所の技術力

なぜステンレスのQRコード印字は困難なのか

製造業のデジタル化が進む中、「QRコードによる部品管理」は重要な課題となっています。しかし、ステンレス部品への直接印字は技術的に非常に困難で、多くの加工業者が敬遠している分野です。

株式会社西村製作所では、高精度レーザーマーキング技術により、この困難な加工を実現    しています。

ステンレスQRコード印字の技術的課題

①ステンレスの物理的特性

ステンレス鋼(SUS)最大の課題は、高い光反射率です。鏡面仕上げのステンレスでは、レーザー光の約60-70%が反射してしまい、加工に必要なエネルギーを効率的に伝達できません。

また、優れた熱伝導性により、レーザー照射点から熱が素早く拡散し、局所的な温度制御が困難になります。

②QRコード特有の技術要求

QRコードの読み取り精度確保には、極めて高い加工精度が必要です。

・セル精度    :各セル(黒白の最小単位)の寸法精度

・エッジ品質    :境界線のシャープネス

・コントラスト    :白黒の明度差

・最小5mm角    :実用的な最小サイズでの100%読み取り率

③従来加工法の限界

従来のエッチング(化学腐食)では、化学腐食により微細形状が不安定になり、境界のぼやけによる読み取りエラーが発生します。機械加工では、QRコードの微細パターンに対応困難で、加工時の機械的応力による変形リスクがあります。

西村製作所の解決技術

①最新レーザーマーキング設備「LM-3200F」

最新のファイバーレーザーマーキング装置により、ステンレスQRコード印字の課題を解決

②材質別最適化技術

ステンレスの種類(SUS304/316/430)と表面状態(鏡面/ヘアライン/バフ仕上げ)に応じた加工条件の最適化を実現しています。

③品質保証体制

印字後の全数検査体制により、自動読み取りテスト、コントラスト測定、三次元測定機による高精度な寸法検査を実施しています。

当社の技術的優位性

一貫生産体制

板金加工からQRコード印字まで社内一貫対応により、全工程での一貫した品質管理、工程間調整によるリードタイム最適化、中間マージンの排除を実現しています。

独自技術との融合

当社独自のSABA加工技術との組み合わせで、Ra0.1以下の超鏡面ステンレスへの高品質印字や、形状加工とマーキングの同時対応が可能です。

応用実績

自動車部品では高温環境での長期耐久性、医療機器では滅菌処理への耐性確保、産業機械ではHACCP対応トレーサビリティなど、幅広い分野で実績を積んでいます。

まとめ

株式会社西村製作所では、「難しい」とされるステンレスQRコード印字を、最新設備と技術ノウハウ、100%読み取り率の品質保証、社内一貫体制により実現しています。

ステンレス部品のQRコード印字でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。専門技術者が最適なソリューションをご提案いたします。

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